昨日お子さんのお話をしていたときのこと、
中学生になると文字式が始まりますよね。 計算だけなら、なんとなく解けていたのに 文章問題になったときに何かをxとかにしないといけない。 そのときに、 数字で 10m て聞いたらちゃんとわかるのに x m ていうと、 「その x て、なに?なにもの?」 と聞かれてしまったそうな。 スッと言われたら言われた通りするタイプは 全然疑問に思わないものなので、 「え!x は x やん。」 となったそうです。 「こんなことに疑問もつもんですか?」 と聞かれましたが、 答えは「はい」です。 女の子の場合が多いですが、 言われたらその通りにしたらいいんだ的思考なので、疑問に思わないんですよね。 でも、私の生徒の中では男の子の方が 「x てなに?どんなこと?なんで?」 と聞いてくることが多いです。 とっても多い! だから、 私にとっては全然珍しいことではないです。 スッと解けていた人が説明するのは難しいかもしれませんが、 そこは「子どもとはいえ『他人』」 考えていることは全く違う人間だと認識するチャンスだと思います。 私は逆に疑問にもつ生徒は 「よく考えてる、納得するまで受け入れられないタイプなんだろうな」 と受け取って、 どんな科目の授業でも「?」を真剣に詳しく答えるように心がけます。 「x とは、何者?」 答えは後から出てくるものですが、 例えば説明するときに使うのは 小学校のときに使っていた□の式で解いていたことを思い出してもらいます。 □も何者?! と思っていたら、簡単な数式で最終的に答えが当てはまった感覚を思い出してもらいます。 その後、□て書くのめんどくさいやん? 中学生になったんやし、ちょっとカッコつけて文字に変えたんやで。 x ていうのは、最後に何者かわかるもの。 □と一緒。 何にでもなってくれる、のが x マンやで。 みたいなことを、説明したりします。 これで納得する生徒もいれば、まだまだわからない生徒もいます。 でも、疑問に思って、取り組んでいるというのは よく理解しようとしてくれてる証拠だと思うんです。 だから、 小さい頃の?には真剣に答えようとしていたのと同じように、 子どもたちが?と思ったことには、 自分が疑問に思ったことがなかったことでも 一生懸命に答えようとする姿を見せるのが大切だと思います。 「x は x やん。なんでわからへんのー!」 は禁句ですよー! 命令したり、バカにしてるように聞こえる言い方は、子どもはとても傷つきますし、親に頼る気持ちも薄れていく原因にもなりかねません。 例えば、 「x が何者かねー。 私は考えたことなかったわ。(正直に言う) どんなときにわからん、て思った? うまく答えられるかわからんけど、説明するし どう思ったか、教えて?」 と気持ちを受け止める。 自分の気持ちや考えを正直にいいながら 一生懸命に一緒に疑問を解決しようとする姿勢をみせることが大切です。 答えがでなくても、その姿勢を見せるだけで 「親は自分のことを考えてくれてる」 「ばかにされなくてよかった」 「また、わからんことは聞いてみよ」 に繋がるんです。 答えがなかったら、 私に聞いてもらったり、 ネットで検索してみたりすると なんやかんやとヒントてあるものですよ。 疑問をもつ子どもは、とても貴重です。 将来、何か発見するかも?! 「わからないこと」を「わからない」と言える。 これも素敵なことですよね。 その気持ちを大切にしてあげてほしいな、と思います。 ろすい
by rosuism
| 2015-07-21 11:30
| 保護者相談
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